ベースシステムを構築
/var/rootにビルド用のubuntu nattyをdebootstrapにて用意する。 この中で全ての作業を行うことになるので、バグがあったり操作ミスしたりしてもシステム全体に被害は及びにくくなる。また、それぞれ違うディストリビューションやバージョンを用いることもできる(debian sidやubuntu lucidなど)。ホストがamd64な環境ならば、debootstrapにオプション--arch i386を追加することで、i386な環境を構築することも可能。
# aptitude install debootstrap # mkdir /var/root # cd /var/root # debootstrap natty ./natty
基本システムをmikutterビルド用にセットアップ
新たに作ったubuntu nattyの中にchrootする。 chroot後は、必要なファイルやパッケージを、通常のシステム同様にapt等を用いて準備する。# chroot /var/root/natty /bin/bash # apt-get update # apt-get install \ gcc make pkg-config subversion libnotify-bin wget \ libgtk2.0-dev libsqlite3-dev libssl-dev zlib1g-devもしsysやprocが見つけられないことが原因でエラーになるようであれば、 chrootから一度抜けだしてマウントしておく。
必要以上にマウントすると、なんらかのミスでとんでもないことになる可能性もあるので注意。
# mount -t proc proc ./natty/proc # mount -o bind /dev ./natty/dev # mount -t devpts devpts ./natty/dev/pts # mount -t sysfs sysfs ./natty/sys
Rubyをビルド
そしてchroot内でruby1.9.2をビルドし、必要なrubyパッケージをgemで追加する。# cd /usr/src # wget ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/ruby-1.9.2-p180.tar.gz # tar xzf ruby-1.9.2-p180.tar.gz # cd ruby-1.9.2-p180 # ./configure --prefix=/usr/ruby192 --program-suffix=192 # make && make install # /usr/ruby192/bin/gem192 install ruby-hmac gtk2 sqlite3
mikutterをcheckout
最後にmikutterをcheckoutすれば、mikutterビルド環境のできあがり。# cd /usr/src # svn co svn://mikutter.hachune.net/mikutter/trunk/ mikutterあとはsshのX転送やvnc等などを利用して、mikutterが動くかどうか試す。
おそらく日本語がまともに表示されずガッカリすることになるので、
# apt-get install ttf-vlgothicなどとしておくとよいかもしれない。
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