2013年3月21日木曜日

OpenBlocks AX3上のLXC内のArch Linuxにmikutter環境を構築

前回作成したOpenBlocks AX3上のLXC内のArch Linux環境にmikutterをインストールし動かしてみる。

Arch Linuxでのmikutterは、Arch User Repository(AUR)にPKGBUILDが存在するため、 環境構築が他ディストリに比べ容易である。 AURのPKGBUILDを利用する場合は、pacmanのフロントエンドyaourtが便利であ るので、それをインストールする。また、一般ユーザでPKGBUILDを元にパッケー ジを作成する場合は、fakerootコマンドが必要であるので、それも合わせてイ ンストールする。
miku@arch% sudo pacman -S yaourt fakeroot
mikutterはアーキテクチャ非依存であるハズなので、サポートアーキテクチャに i686とx86_64と指定されている部分をanyに変更する。
miku@arch% yaourt -S mikutter
PKGBUILDの
arch=('i686' 'x86_64')
を
arch=('any')
に修正しビルド、インストールする。
OpenBlocksには直接ディスプレイを接続することができないため、SSHのX forwarding経由にてmikutterを実行する。 /etc/ssh/sshd_configのX11Forwardingの項を有効にする。
X11Forwarding yes
設定を反映させるため、sshdを再起動する。
miku@arch% sudo systemctl restart sshd.service
また、LXCはIP Masqueradeの内側となるため、SSH Proxyを利用する。 OpenBlocksのIPアドレスは10.39.39.39/24、その中のコンテナのIPアドレスは 10.3.93.11/24であるので、手元の環境の~/.ssh/configに以下のように追記し ておく。
Host obs
HostName 10.39.39.39

Host obs.arch
HostName 10.3.93.11
ProxyCommand ssh -W %h:%p obs
これにより、"ssh obs.arch"だけでobsのsshdを経由しobs.archに接続可能に なる。
miku@hachune% ssh -X obs.arch
X11 forwarding request failed on channel 0
Last login: Wed Mar 20 16:41:43 2013 from 10.3.93.1
どうやら、X11 forwardingに失敗しているようだ。xauthが存在していないの が原因のようなので、xorg-xauthパッケージをインストールする。
miku@arch% yaourt -S xorg-xauth
miku@arch% sudo systemctl restart sshd.service
ようやくX forwardingができたものの、フォントがないため非常に残念なこと になる。
miku@hachune% ssh -X obs.arch
Last login: Wed Mar 20 17:06:50 2013 from 10.3.93.1
miku@arch% mikutter

VL Gothicフォントを入れてやり直し。
miku@arch% yaourt -S ttf-vlgothic
今度は無事mikutterが起動し利用できる状態になった。RUBY_PLATFORMがarmv7l-linux-eabiとなっていることが確認できる。

SSH Proxy経由のX forwardingであるため、かなり残念な表示速度と操作性と なってしまっている。ただ、CPU負荷は500アカウント程度フォローしているホー ムタイムラインのUserStream有効の状態で5%〜30%程度に落ち着いているため、 CPUの性能不足という事は無いようだ。また、Disk I/Oも余裕があるように見 受けられる。
やはりOpenBlocks上でmikutterを利用する場合は、mikutterのデーモンモード を利用するのが無難かと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿